皆さんは毎日髪を洗っていますか?「当たり前!」と思う方が多いかと思いますが、世界に目を向けると洗髪するのは週に2、3回や3、4回の国もあり毎日洗髪することが当たり前ではない国もあるのです。
日本でも高齢者の方に目を向けると薄毛や抜け毛などの悩みから洗髪頻度を落としている方が見受けられます。そこで今回は、適切な洗髪の頻度を年齢別・男女別の点から見たり、世界の洗髪頻度について考えたりしてみましょう。
日本で洗髪頻度は1~2日に1回
日本の医師に聞いた洗髪の理想の頻度は1~2日に1回くらいと言われています。ある調査によると「髪の毛を洗う頻度はどのくらいですか?」という質問に対し、最も多かったのが「毎日1回」の90.3%、次に「1週間に5~6回」の6.0%でした。
つまり多くの方が医師の理想とする洗髪の頻度と合致していました。しかし、夏などの暑い日にはすぐに汗をかいてベトベトしてすぐに汗を流したいという時もあると思います。こまめに洗う方が、1日1回に比べて清潔だという意見もあるかと思いますが、なぜ理想の洗髪頻度は1日1回なのでしょうか?
1日2回は多すぎ、抜け毛の原因に
実は、1日2回シャンプーは抜け毛や薄毛の大敵なのです!元々オイリーな肌の方や頭皮の痒みに悩んでいる方はよくやってしまいがちだと思います。
ではなぜ頭の洗いすぎが抜け毛や薄毛の原因になるのでしょうか?その原因は、シャンプーのしすぎという点にあります。
シャンプーをしすぎると頭皮の皮脂不足によって乾燥します。これが抜け毛や薄毛の原因となっているのです!
それに加え、乾燥によるフケや痒みの原因になったり、皮脂不足によって皮脂が過剰に分泌され、炎症を起こしたり、オイリーな肌になってしまう方もいます。なので、シャンプーの使い過ぎは非常に注意が必要なのです!
夏は1日1回でOK
夏に寝汗をかくから朝もシャンプーをするというように、シャンプーをしすぎるのはオススメしません。先程述べたように、シャンプーの使いすぎには非常に注意が必要なのです。
しかし、寝汗でベタベタしたまま1日過ごすのは嫌ですよね。そんな時はシャンプーを使わずに、お湯で洗い流すということをオススメします!ワックスなどの油汚れのない髪や頭皮であれば80%以上の汚れはシャワーだけで洗い流すことができます。なのでシャンプーなしでも十分にさっぱりすることができるので是非試してみてください。
薄毛が気になる50代におすすめの洗髪頻度は
あるアンケートによると、実に50代の約4割の方が毎日はシャンプーしないというアンケート結果が出ています。
シャンプーの頻度を減らす方の主な理由として、40代後半から抜け毛や薄毛に悩むこと、年齢とともに汗も皮脂も出にくいため汚れていないと感じるといったことが挙げられます。
肌質によって適切な洗髪頻度が異なるため乾燥肌とオイリーな肌の2パターンで考えると、乾燥肌の方は、毎日シャンプーしてしまうと必要最低限の皮脂を洗い流してしまう可能性があるため、汗をかいた日や、2日に1回を目処にシャンプーをすると良いでしょう。
また、オイリーな肌の方は皮脂の分泌量が多いので毎日シャンプーで洗い流したほうが良いでしょう。
この時、アミノ酸のシャンプーを選ぶなど、頭皮への刺激が少ないシャンプーにすることをオススメします!
薄毛が気になる60代におすすめの洗髪頻度は
50代の場合では、約4割の方が毎日はシャンプーをしないというアンケート調査でしたが、60代の場合では3日に1回程度の人が多いようです。
その理由は、やはり年齢が上がっていくにつれて抜け毛や薄毛といった悩みが関係し、洗髪の頻度が緩くなっているようです。
そういった悩みから洗髪頻度を気にする方には、マルチビタミン・ミネラルやフィッシュオイルなどの普段の栄養バランスをサプリで補う方法を試してみてはいかがでしょうか?
高齢者の洗髪頻度は
ここでいう高齢者は定年を迎えた65歳以上の方ということにすると、定年した直後の方だとまだまだ元気な方が多く、仕事を終えたことで時間ができるのでお風呂好きになる方もいらっしゃるようです。しかし、薄毛・抜け毛などの悩みのよって洗髪の頻度は落ちるようです。
高齢者の場合は頭皮の皮脂の量、乾燥状態によってしっかりと洗髪のやり過ぎにならないように見極めることが必要となってきます。
80歳を超えてくると介護が必要となってくる場合がありますが、その場合はどのような洗髪頻度になるのかなど後に見ていきたいと思います。
昔の洗髪頻度はゆるかった
実は日本の洗髪頻度が高くなり始めたのは戦後からで、1950年ごろの洗髪頻度は月に1~2回だったそうです。今では毎日洗髪するので考えられないですよね。
なぜそれほど洗髪せずにいられたかというと、その当時は髪の毛をとかして髪の汚れを落としたり、頭皮の皮脂を毛髪に移して髪の毛をまとめたりするのに使っていたからのようです。
また1950年ごろはお風呂は今のように家についておらず銭湯が主流だったことも洗髪頻度がゆるかったことの原因として考えられます。
このように、今では考えられないですが実際に昔の洗髪頻度は月に1~2回だったのです。
看護するときの患者の洗髪頻度は
80歳以上の高齢となった場合には、老人ホームや介護でお世話になって入浴する方もいらっしゃるようになります。そういった方の場合には2日に1回の頻度で洗髪を行うことがあります。
なぜ2日に1回の洗髪頻度になるかというと普段は体を拭くことで入浴の代わりをしているからです。
また、要介護者が介護施設で入浴できる回数は最低週に2回と決まっているため、老人ホームなどの介護施設にお世話になる場合にはますます洗髪の機会は減ってしまうと考えられます。
白髪の方の洗髪頻度は
白髪の方はシャンプーを毎日行っても基本的に問題ありません。
ですが、白髪で悩んでない人と同じように洗髪のしすぎに加え、必要最低限の頭皮の皮脂をとってしまう可能性があるゴシゴシ洗いにも注意が必要です。
また、白髪の原因の1つとしてストレスによる血行不良が考えられるため、洗髪する際には頭皮マッサージやヘッドスパをするなどして頭皮の血行を促進する洗髪の仕方がオススメです。
是非白髪の方は、頭皮マッサージなどを取り入れて見てください!
世界の国々の洗髪頻度
日本の洗髪頻度はほぼ毎日ですが、他の国では必ずしも毎日洗髪するわけではないと言う国もあるようです。
例えば、アメリカはシャワーは毎日浴びますがシャンプーを使っての洗髪は週に4回以下であり、スペインやフランスなどではシャワーの頻度こそアメリカと同じですが、シャンプーを使っての洗髪は週に2、3回なのです。
この主な原因として気候や水道水の水質が挙げられます。気候の面では日本の場合、夏はジメジメした天気が続きますが、欧米諸国では湿度が低くカラッとした暑さであることからシャンプーの回数を控えめにしていると考えられます。
また、欧米諸国の水道水の水質は日本の軟水と違って硬水で、その水質のせいで髪がきしんだり、髪質が変わったりする可能性があるためシャンプーの頻度が少なくなっているようです。
このように、日本のように毎日シャンプーをすることは外国では当たり前ではないのです。
男女で違うおすすめの洗髪頻度
男性は入浴の際に洗髪と体を洗うことはセットであるため女性に比べて入浴時間自体は短いですが洗髪頻度は高めです。
最近はおしゃれな男性や長髪の男性が増えたため、ワックスをつけたりスプレーをしたりなどスタイリングをする方も多いので洗髪は毎日するのがオススメです。
女性は男性に比べ入浴時間や髪の毛の長さが長い場合が多いのでトリートメントの時間など男性よりトータルの時間として男性に比べて長くなりがちです。
そのため頻度を減らしたくなる方も多くいると思いますが、基本的には毎日することがオススメです。
整髪料をつけた時の洗髪頻度は
整髪料をつけた際には基本的には洗髪の回数は1回ですが、整髪料を多めに使った際には洗髪を2回にしたほうが良いです。
主な理由として、整髪料を多めにつけた場合頭皮にも整髪料がついている可能性があります。そこで、1回目に整髪料を落とす感覚で2回目に頭皮を洗う感覚で洗髪することがオススメです。
髪の毛への痛みを考えると、1回目のシャンプーの時は泡だけで洗うイメージを持つと髪へのダメージを最小限に抑えることができます。
整髪料をつけすぎた際には洗い方に注意が必要ですね。
ロングヘアーの洗髪頻度は
結論から言うとロングヘアーの方も洗髪頻度は毎日洗うのが一般的です。
ロングヘアーの方は1本1本髪の毛が長いので髪の毛が抜けていたりすると短髪の方より気になるかと思いますが、薄毛や抜け毛を心配して洗髪頻度を下げる必要はないです。
しかし、ロングヘアーの方の悩みとして多いのが、洗髪に時間がかかることで長い方は1時間ほどかかる方もいるようです。
ロングヘアーの方も洗髪頻度を下げる必要はありませんが毎日1日1時間の洗髪時間を取られるのは大変ですよね。そのため、ロングヘアーの方は1日おきに洗髪している人も多いようです。
基本的には毎日洗髪し、疲れている日には休むくらいのスタンスがストレスなく洗髪することができるのではないでしょうか。
まとめ
日本では大多数の方が毎日洗髪をしていましたが、高齢者の方や世界の方の中には洗髪の頻度を落としている方も多くいることがわかったと思います。
お風呂の時間は1日のリラックスタイムとして利用している方も多いと思うので、頭皮に問題を抱えている方やロングヘアーの方など、それぞれの自分の肌質やヘアスタイルに合わせて洗髪頻度を考える必要がありそうですね!
ぜひ、今回の記事を読んで洗髪頻度を考えてみてください!